軟磁性材料の完結したヒステリシス測定

J-Hヒステリシス全体を決定する簡単な方法

KOERZIMAT J-H 測定システムは、KOERZIMAT 1.097 H_cJ の拡張版です。開磁路における軟磁性材料の初磁化曲線を含む、完全なJ-Hヒステリシスを測定します。ヒステリシスは、Jセンサーとシンプルで使いやすい測定手順によって決定されます。測定は丸棒（直径8-14mm、長さ/直径≥10mm以上）またはシート（幅10mm、厚さ1.6/2.00mm、長さ150mm未満）。測定前に（棒状の）試験片を精密に研磨したり、機械的に負荷をかけたりする必要はありません。

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一目でわかるメリット

初期磁化を含むJ(H)-/B(H)-DCヒステリシスの高速かつ精密な測定
開磁路における磁化
磁場強度最大 100 kA/m
測定範囲 100 - 4,000 μr
試料スライドへの簡単な試料取り付け
磁気シールド付き測定コイル
試料前処理にかかる労力は最小限
試料に機械的ストレスを与えない

機能と応用分野

J-Hヒステリシスの決定機能

J-Hヒステリシスの決定

KOERZIMAT J-H 測定システムは、磁気的に柔らかい丸棒やシートのヒステリシス曲線の準静的測定に使用されます。このヒステリシス曲線は、開磁路で測定され、磁気誘導は外部磁場Haの関数として測定されます。H_cJ と J_sを除く全ての磁気特性は、元来、試料の形状や透磁率によって減磁効果の影響を受けますが、KOERZIMAT J-H ソフトウェアはこれらの影響を補正します。測定結果は、J(H)または被測定試料のB(H)曲線として表示されます。

軟磁性材料の品質

原材料の品質は、電磁アクチュエーターやセンサーの多様な性能にとって決定的です。KOERZIMAT J-Hは、すべての主要なパラメーターを含む完全な磁気ヒステリシスを決定するため、与えられた材料の適合性を確認するために使用することができます。この検査は、原材料の生産中に直接行うことも、加工前の入荷検査の一環として行うこともできます。このようにして、品質は継続的にモニターされ、文書化されます。

J(H)ヒステリシスは、アクチュエータが動作している間の部品に生じるエネルギー損失（再磁化損失）を表します。この重要な指標は保磁力 H_cJであり、比透磁率 μr は磁気回路内での部品の動的挙動を特徴づけます。比透磁率μr が高ければ高いほど、電磁システム内で構成部品がより速く磁化され、システムのダイナミクスの増大に寄与します。

開磁路で測定するこの方法は、生産現場で軟磁性材料の完全な直流磁気ヒステリシスを迅速かつ簡単に測定する方法を提供します。精密なJコイルを使用することで、重要な主要特性パラメータ全体をテストすることができます。

技術データ

KKOERZIMAT H_cJはKOERZIMAT J-Hの基本となります。H_cJへ追加するには、特別なJセンサーと対応するソフトウェアが含まれます。Jセンサーの寸法と仕様は、専用のアプリケーションケースに従います。

製品特性	KOERZIMAT J-H
許容周囲温度	0～+40°C
IP	IP 32
磁場強度	100 kA/m
時間の計測初期磁化を含む完全なヒステリシス	約2分
測定範囲 - 比透磁率	100 - 4,000 _μr