特殊なアプリケーション
すべてのアプリケーションのための1つのソリューション – FOERSTER
FOERSTERという名は卓越性の象徴ですが、それは標準的なアプリケーションについてだけではありません。何十年にもわたり、弊社は通常とは異なるアプリケーションの検査ソリューション開発でも名を馳せてきました。
特殊な断面形状?問題ありません。特殊な表面や特異な用途も問題ではありません。私たちは常に新しい難題に喜んで挑戦し、お客様に最適な検査ソリューションに到達します。
さらに、お客様の材料の確実な識別や、二相鋼やオーステナイト鋼の磁気位相の監視を目的とした磁気誘導試験も行っています。
弊社の装置で検査を受けた材料は、手術室から製造現場まで、さまざまな場所で見ることができます。このように弊社は日々、製造の舞台裏から、様々なアプリケーション分野で安全性の確保に貢献しています。
ステンレス鋼、二相鋼、オーステナイト鋼の磁気位相の測定
特定の機械的特性が必要な場合、二相鋼のフェライトやオーステナイト鋼のマルテンサイトなどの磁気位相を、生産工程を制御する指標として使用することができます。
例えばマルテンサイトの割合が高ければ、脆さとそれに伴う破損のリスクを示します。KOERZIMAT MSは、熱処理と冷間鍛造後の磁気位相を監視します。測定は迅速で、被検査材の形状に影響されず、事前にサンプルを準備する必要もありません。
原材料の電磁的(EM)認証
EMアクチュエータやセンサーは、その原材料の電磁特性によって、性能仕様通りに動作できるかどうかが決定します。KOERZIMAT JHを使用すると、ロッドなどの原材料の磁気ヒステリシス全体(重要なパラメータをすべて網羅している)を測定して評価することができます。検査は通常、生産工程の中で行われます。
J(H)ヒステリシスの合計は、アクチュエータの動作中にコンポーネントが被るエネルギー損失を示します。
ここでは保磁力 HcJ も重要な指標となります。比透磁率μrは、磁気回路内のコンポーネントの動的挙動の特徴を示します。比透磁率μrが高いほど、電磁システム内のコンポーネントの磁化速度が速くなり、システムのダイナミクスを向上させることができます。
異材混入の防止
完全に自動化された生産工程でも異材混入は発生する可能性があり、生産ライン上のツールにコストのかさむ損傷を与えたり、最終使用者であるユーザーに損害を及ぼす可能性があります。
FOERSTERは、生産中の異材混入や焼き戻しが不十分な棒材を確実に特定するため、表面検査の理想的な補完としてMAGNATEST D-HZPを提供しています。検査とその後の棒材の選別は全自動で行われ、例えばFOERSTER試験ラインに統合することができます。
ピアノ線
88の鍵盤と両手の指の無数の組み合わせにより、ピアノは最も複雑な楽器の一つとなっています。しかし演奏だけでなく、内部の機構も複雑です。その名の通り「ピアノ線」は、音の発生に必須です。ピアノ線は引き抜き鋼線に銅線を巻き付けたもので、フェルトで覆われたハンマーで叩かれることにより、音の高低に応じて共鳴する仕組みです。
特定の音を出すために、素材は高い品質要件を満たさなければなりません。表面欠陥があると共鳴に悪影響が及び、ワイヤーが断線することもあります。そのためDEFECTOMATとCIRCOGRAPHシステムは、ピアノ線の縦・横両方向の表面欠陥を検査します。舞台裏で、私たちは音楽にも貢献しているのです。