電気駆動装置
新しい駆動装置と新しい課題
電子制御式駆動装置の急速な発展は、品質検査に新しいタスクと課題をもたらしました。今や部品の耐食性と機械的特性だけが重要な要素ではありません。材料と電磁場の相互作用もますます重要になっています。
電気駆動装置の部品は、電磁システムが迅速に動作しながらもエネルギー消費は最小限になるように、磁化しやすい材料で製造する必要があります。KOERZIMAT機器を使用すると、保磁力などの材料特性を正確に測定できます。これにより、例えば電磁式高性能燃料噴射システムの正確な切り替え(スイッチング)が確実になります。
部品生産における工程の監視
電磁アクチュエーターの部品製造では、プレス抜き、曲げ、機械加工などの冷間成形工程により、材料内部に機械的応力が発生します。このような応力は、磁性材料特性の保磁力と相関する電磁力の損失を増大させます。
材料は、適切な熱処理により特性を元通り修復できます。そのためにKOERZIMAT HCJを使用して生産工程で材料特性を監視し、最終焼鈍の前後で保磁力を測定します。この方法により、必要に応じて対策を講じることができます。
原材料の認定
原材料の認定
原材料の電磁特性は電磁アクチュエーターの性能を決定するので、KOERZIMATはすべての主要パラメーターを含む材料の磁気ヒステリシス全体を測定します。これにより適切な材料として認定するか否かを判断できます。
検査は、原材料の生産中に直接行うことも、さらに加工する前の入庫検査の一部として行うこともできます。どちらの場合も材料の品質は継続的に監視され、文書化されます。