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鋳造・焼結部品

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信頼性の高い鋳造・焼結部品検査

鋳造工場では多様な材料と部品がさまざまに加工されます。FOERSTERの検査装置は、異材混合を防ぎ、焼き戻しが不正確な部品の出荷を防ぐための全数検査が可能です。また検査結果は鋳造品質に関するステートメントを作成するので、包括的な工程管理に役立ちます。

最近は従来の鋳造工程に代わる経済的な選択肢として、ますます複雑な焼結部品が製造されています。しかし完全な部品のみが使用されるように、焼結の前後で材料品質を監視することが重要です。

【 次の部品類も検査可能 】

  • ブレーキディスク
  • ブレーキキャリパー
  • シリンダーラィナー
  • クランクケース
  • ピストン
  • 鉄製焼結部品
ブレーキディスク

ブレーキディスク

ブレーキディスク表面の縦・横方向および点状の欠陥(きず)をチェックするために、FOERSTERは全自動インラインの全数亀裂検査をご提供します。 この目的には、渦電流式検査機器STATOGRAPHを高感度プローブと組み合わせて使用します。

この検査では、エラーが発生しやすいディスク外側と内側のブレーキ面と取り付け面を調べます。

革新的なSTATOVISIONソフトウェアを使用すると、既知の干渉信号を抑制することで、ドリルホールまたはフライス加工されたフィーチャーに存在する、以前は検出不可能だった最も微細な亀裂を可視化できます。

ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパーの品質を監視するため、部品に磁気誘導方式の材料検査と微細構造検査を実施します。MAGNATEST Dは、高性能の高調波評価を利用して信頼性と応答性の高い微細構造検査を可能にし、セメンタイト(炭化鉄)の含有量を確認します。

検査コイル内を通過中、部品は強力な増幅器によって非常に強い交流磁場にさらされます。検査結果のヒステリシス曲線は、様々な材料特性を高い精度で示す指標になります。

ピストン

ピストン

エンジンピストンは形状が特殊なので、従来のプローブで検査するのは非常に困難です。ピストン表面に介在物の露出が頻繁に発生するため、特にアンダーカット部分で包括的な表面検査を行う必要があります。

FOERSTERはこの領域を確実に検査するため、並列に接続した8個のセンサーを備えた特殊なアレイプローブを開発しました。このプローブをSTATOGRAPHモジュールと組み合わせて使用すると、アンダーカットの亀裂や介在物について解像度の高い検査が可能です。

シリンダーライナー、クランクケース

シリンダーライナー、クランクケース

エンジン内の被覆加工(コーティング)されたシリンダー内径とシリンダーライナーは、ピストンの最適な動作を確保するという重要な機能を果たします。材料表面が亀裂などの欠陥によって損傷すると他のエンジン部品に悪影響が及び、エンジンの故障につながる恐れがあります。

渦電流式検査装置STATOGRAPHは、縦方向に誘導される回転式渦電流センサーと組み合わせてシリンダー内径やライナーを検査します。このセンサーは回転ヘッドR2によって駆動し、非接触で内表面をスキャンします。

これにより、表面直下の開口亀裂や細孔と、他の隠れた欠陥も検出することができます。

Nikasil®でコーティングされたシリンダーライナーでも、特殊な回転式渦電流センサーを使用すれば、亀裂、細孔、結合欠陥を検査できます。これでシリンダー内径の表面に塗布された60~80μm厚さのコーティングが基材に十分に付着しているかどうか測定できます。

鉄製焼結部品

鉄製焼結部品

経済的な理由から、複雑な形状の部品は焼結によって製造されることがよくあります。ハウジングや接続要素など軟磁性の部品、および駆動領域と集合体領域の機械的に応力がかかる部品は、通常この方法で製造されます。焼結工程前後のFE粉末の品質、粒径、および分布の均一性は、焼結部品のその後の機械的特性(強度や摩耗性など)を決定します。これらのパラメーターは保磁力の強さと相関しています。 KOERZIMATを使用すると、粉末の評価から焼結工程自体の評価まで、製造工程全体を監視できます。

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使用される商品

(1) STATOGRAPH® CM+ (2) プローブ (3) MULTIPLEXER MAGNATEST® D (4) MAGNATEST® D 
(5) 回転ヘッド R2 (6) KOERZIMAT® 1.097 HCJ

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